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テロメアの短さと新型コロナでの重症化

更新日:2021年6月17日

スペインの医師たちでまとめられ 、aging-usという医学専門のウェブサイトに掲載されたテロメアと新型コロナの重篤化に関する記事をご紹介いたします。

短いテロメアはバイオロジカル年齢の高さを示すもので、やはり病気が重篤化することがデータとして裏付けされているようです。 

しかし考え方を変えて、テロメアの長さを保ち健康な細胞分裂/免疫システムの維持が行われていれば、重篤化を防げるかもしれません。

本文を添付しておきます。




要約:

COVID-19の重篤な症状の発生率は、高齢患者が最も高く(死亡率も高く)、老化の基礎となる分子経路がCOVID-19の重症度に寄与することを示唆している。老化のメカニズムの1つは、染色体末端の保護構造であるテロメアの進行性の短縮である。極めて短いテロメアは組織の再生能力を損ない、組織恒常性および疾患の喪失を引き起こす。SARS-CoV-2ウイルスは多くの異なる細胞タイプに感染し、細胞の転断と再生を余儀なくし組織の恒常性を維持する。 そこで、高齢患者における短いテロメア存在が、SARS-CoV-2感染に対する組織反応を制限すると仮定し、29歳から85歳までの末梢血リンパ球COVID-19患者のテロメア長を測定する。 ここで短いテロメアが疾患の重症度の増加に関連していることがわかります。テロメアの長さの低百分位および短いテロメアのより高い百分位内の個体は、重度のCOVID-19病理を発症するリスクが高いと言えます。

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